2012年09月18日

Tシャツリメイクのトートバッグ

9月も半ばを過ぎると、目に見えて日照時間が短くなり
朝晩には吐く息が白くなることもある今日この頃です。
少しずつ夏物を片付け、秋冬物を引っ張りだしてくると
子ども達がつい数ヶ月前まで着ていたはずの服が
寸足らずになっていたり、きつくなっていたり。
季節の変わり目は、文字通り子ども達が一回りも二回りも大きくなったことを実感します。

長男が着ていたものは次男へ。
次男にも小さくなってしまった服の大半は手放します。
まだ着られるものは友人や親戚の子どもにバトンタッチ。
もう引退だな…と思えるほど着古したものとは感謝を込めてお別れ。
そして、シミや痛みがひどくてもう着られないけれど
色柄が気に入っていたもの、愛着のあったもの、思い出の強いもの、
ダメージ部分以外の生地はまだ良い状態を保っているもの…などなどは
別の形で手元に置いておけるようにリメイクします。

この秋はたまたま「リメイク待ち」の服や小物がたくさん集まったので
パッチワークにして大きなトートバッグに仕立ててみました。

RIMG0860.JPG

中には薄くキルト芯を入れて、ふっくら丈夫に。

RIMG0861.JPG

途中で長男が、ぼくにも欲しい、とやってきたので、

RIMG0864.JPG

ちびバッグも追加で作りました。
余っていたピースも、これでちょうど全部使い切れました。

RIMG0865.JPG

こちらは綿なしのぺったんこバッグ。
中綿も、裏地も、持ち手も、まるでこのために探したようにぴったりのものが
手持ちのハギレの中にたまたまあって、それがとても嬉しかったです。
ミシン糸もほんのちょっぴり余っていた糸を何巻か組み合わせて使いました。

RIMG0867.JPG

秋が深まると、こっくりした色合いの革のバッグについ目が行きますが
子どもと公園に行ったり、買い物したりするときに重宝するのは
私の場合、やっぱり汚れてもざぶざぶ洗える丈夫なコットンのバッグ。



数年前に樹木希林さんがキモノ雑誌のインタビューに答えて
「今は(キモノを)整理していくとき」と仰っておられました。

「集めたり、集まってきたものを少しずつ、裏打ちしたり…ツギハギしたりなんかして。
(中略)
そうやって一回着て、その着物が嬉しがって、喜んでくれればそれでいいと。
そういうふうに一つずつ終わらせていく、納めていくわけです。今はそういう生活です」
(KIMONO姫 6 キモノ春夏秋冬編より)


樹木さんのように歳を重ねてこられた方と自分を並べるのもおこがましいですが、
着物をリメイクする、古くなった衣類をリメイクするという仕事を始めてから
この「終わらせていく、納めていく」という言葉が常に心の中心にあります。
もちろん、まっさらな材料を買い揃えてものを作ることもしますし
それも心底大好きな仕事なのですが
すでにあるものを生かして別のものに変える仕事、
そうすることで一つのものを終わらせる仕事、納める仕事というのが
私にはどうも性に合っているみたいです。

買ったり、もらったりして、モノを手に入れるのは簡単です。
手に入れたモノを、単なるタンスの肥やしにしてしまうのもそう面倒なことではない。
捨てるのも、少しの勇気や手間があれば簡単かもしれない。

けれど、モノを作るには労力が必要です。人の手の力が必要です。
誰かが、それを受け取って使う誰かのことを考えて手をかけたもの。
私には、そこにはやはり命と呼ぶべきものが宿っているように見えます。

縁あって出会った人と、なるべくきちんとご挨拶をして別れるように
古い服たちとも、しかるべき終わり方、お付き合いの納め方があるように思うのです。

posted by N.Ayano at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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